1.5次会撮影は、ウェディング案件に入りたいカメラマンにとって、かなり現実的な入口です。
披露宴本番ほど式場ルールが厳しくなく、二次会よりも結婚式らしい場面が多い。会費制ウェディング、少人数パーティー、お披露目会、海外挙式後の帰国後パーティーなど、外部カメラマンが呼ばれやすい場面もあります。
一方で、1.5次会は「二次会の延長」と軽く見すぎると失敗します。新郎新婦の入場、乾杯、歓談、ケーキカット、スピーチ、集合写真、ゲストとのグループ写真など、披露宴に近い場面も含まれるからです。
この記事では、1.5次会撮影を受けたいカメラマンに向けて、料金プラン、作例、プロフィール文、FAQ、登録先の選び方を解説します。
1.5次会撮影は二次会より少しフォーマルな案件
1.5次会は、披露宴ほど格式ばらず、二次会ほどカジュアルすぎないパーティーです。
会場は、レストラン、ゲストハウス、カフェ、ホテル宴会場、貸切スペースなどさまざまです。進行も、しっかりした司会が入る場合もあれば、友人中心でゆるく進む場合もあります。
カメラマンに求められるのは、二次会の自然なスナップ力と、披露宴に近い節目の撮影力の両方です。
二次会との違い
二次会は、友人中心でカジュアルな雰囲気が強くなります。
歓談、ゲーム、余興、乾杯、集合写真が中心で、記録性と楽しさが重視されます。
1.5次会は、そこに少しフォーマルな要素が加わります。新郎新婦の入場、ウェルカムスピーチ、ケーキカット、親族や上司の参加、料理写真、会場装飾、プロフィールムービーなどが入ることもあります。
披露宴との違い
披露宴は式場側の進行が細かく決まっていることが多く、撮影位置や動線も制限されます。
1.5次会は、披露宴より自由度が高い一方で、進行表が曖昧なこともあります。カメラマン側から、事前に進行表、撮影したい場面、集合写真のタイミングを確認する必要があります。
前撮りとの違い
前撮りは、撮影者が時間や場所をある程度コントロールできます。
1.5次会は、イベントが進む中で撮るため、撮影者が止められない場面が多くなります。ポージング力よりも、進行を読む力、暗所対応、ゲストとの距離感が求められます。
1.5次会撮影を受ける前に知っておきたいこと
1.5次会撮影を受ける前に、最低限押さえておきたいことがあります。
会場の明るさは事前に分からないことが多い
1.5次会の会場は、自然光が入る明るいレストランもあれば、夜のバーのように暗い会場もあります。
作例では明るく見えても、実際の進行時間には暗くなることもあります。
事前に会場名、開始時間、会場写真、照明の雰囲気を確認しましょう。必要であれば、明るいレンズ、外部ストロボ、予備バッテリー、予備ボディを準備します。
進行表がざっくりしていることがある
披露宴と違い、1.5次会では進行表が簡単なことがあります。
「歓談中心です」と言われていても、当日になってケーキカット、スピーチ、サプライズ、集合写真が入ることがあります。
問い合わせ時には、次の項目を確認します。
- 入場の有無
- 乾杯の有無
- ケーキカットの有無
- スピーチや余興の有無
- 集合写真の希望
- 親族や上司の参加有無
- 撮ってほしいグループ
- 終了後の見送り撮影の有無
幹事や司会者との連携が大切
1.5次会では、新郎新婦本人より、幹事や司会者が進行を握っていることがあります。
当日、誰に確認すればよいかを事前に聞いておきましょう。
会場入りしたら、幹事や司会者に挨拶し、進行表の変更、集合写真のタイミング、撮影NGの人がいないかを確認します。
料金プランの作り方
1.5次会撮影は、二次会より少し高め、披露宴撮影よりは抑えめの価格帯になりやすいです。
ただし、料金は地域、経験、拘束時間、納品枚数、編集量、交通費で大きく変わります。ここでは、プラン設計の考え方として見てください。
2時間撮影プラン
短めの1.5次会や少人数パーティー向けの入口プランです。
受付から入場、乾杯、歓談、集合写真、締めの挨拶までを撮ります。
二次会寄りの会なら2時間でも対応できますが、ケーキカットや余興が多い場合は慌ただしくなります。
3時間撮影プラン
1.5次会では、3時間プランを主力にしやすいです。
入場、乾杯、歓談、料理、ケーキカット、スピーチ、余興、集合写真、見送りまで撮りやすくなります。
料金は、作例が少ない初期なら4万円台から8万円程度、実績がある場合は8万円以上を検討できます。
半日同行プラン
お支度後のオフショット、会場入り、受付前、パーティー本番、終了後の少しの撮影まで含めるプランです。
前撮りほど作り込まないが、当日の流れをしっかり残したい新郎新婦に向いています。
このプランでは、撮影時間だけでなく、拘束時間、移動、待機、編集量を料金に含めて考えます。
先行納品付きプラン
1.5次会の写真は、SNSやお礼メッセージに早く使われることがあります。
全データ納品とは別に、10枚から30枚程度の先行カットを数日以内に納品するプランを作ると、依頼者にとって分かりやすい価値になります。
ただし、先行納品は作業時間が増えます。無料で付けるのではなく、上位プランやオプションとして扱うのが現実的です。
動画撮影との棲み分け
1.5次会では、動画撮影やプロフィールムービーと比較されることがあります。
写真だけで受ける場合は、「写真だから残せるもの」を明確にします。
たとえば、ゲスト一人ひとりの表情、会場全体、グループ写真、料理や装飾、当日後に見返しやすいアルバム感です。
動画も依頼したい人には、動画対応のパートナーを紹介できると強いですが、無理に自分で動画まで受ける必要はありません。
掲載前に用意したい作例
1.5次会撮影を案件化するには、作例の見せ方がとても大切です。
二次会向けの作例だけだと、少しカジュアルに見えすぎることがあります。披露宴の作例だけだと、1.5次会の自由な雰囲気が伝わりにくいことがあります。
見せたい作例の種類
1.5次会向けには、次の作例を用意します。
- 新郎新婦の入場
- 乾杯の瞬間
- ウェルカムスペース
- 会場装飾
- 料理やドリンク
- ケーキカット
- ゲストとの歓談
- 友人グループとの集合写真
- スピーチや余興
- 会場全体の引き写真
- 退場や見送り
作例は、きれいな写真だけでなく、当日の流れが想像できる並びにします。
顔出しできない時の見せ方
ウェディング関連の写真は、掲載許可が取りにくいことがあります。
その場合は、次の写真を使います。
- 後ろ姿
- 手元
- ブーケ
- 乾杯グラス
- 会場装飾
- 料理
- ぼかし気味の歓談風景
- 掲載許可を得た小さめの集合写真
顔がはっきり写っていなくても、会場の明るさ、色味、距離感、構図は伝えられます。
作例が少ない時の補い方
1.5次会の実績がまだ少ない場合は、近いジャンルの作例で補います。
- 結婚式二次会
- 企業パーティー
- 交流会
- レストランイベント
- 家族の集合写真
- プロフィール撮影
- 前撮りのカジュアルカット
ただし、プロフィールには正直に書きます。「1.5次会に近いレストランイベント撮影の作例です」のように説明すれば、無理に実績を大きく見せる必要はありません。
プロフィール文の作り方
1.5次会向けのプロフィール文では、次の3つを入れます。
どんな1.5次会に対応できるか
「1.5次会対応」とだけ書くより、具体的に書きます。
たとえば、次のような文章です。
「レストランやゲストハウスでの1.5次会、会費制ウェディング、少人数のお披露目会を中心に撮影しています。入場、乾杯、歓談、ケーキカット、集合写真まで、当日の流れが分かる写真を残します。」
依頼者が自分の会に近いと感じられる言葉を入れることが大切です。
何を大切に撮るか
1.5次会では、新郎新婦だけでなく、ゲストとの関係性が大切です。
プロフィールには、次のような価値を入れます。
- ゲストの自然な表情
- 会場全体の雰囲気
- 新郎新婦と友人の距離感
- 料理や装花など、当日の空気が分かる写真
- 集合写真やグループ写真の進行
「きれいに撮ります」だけでは弱いです。どんな場面を残すのかまで書きましょう。
事前確認の流れ
問い合わせ後の流れも書いておくと安心です。
「ご予約前に、会場名、参加人数、開始時間、進行表、集合写真の有無を確認します。当日は幹事様または司会者様と簡単に進行を確認してから撮影します。」
この一文があるだけで、依頼者は「慣れていそう」と感じやすくなります。
FAQで先回りして答えること
1.5次会撮影では、FAQが案件化に効きます。
問い合わせ前に不安を減らせるからです。
会場が暗くても撮れますか?
暗い会場での撮影に対応できる場合は、機材や撮り方を簡単に書きます。
「明るいレンズと必要に応じたストロボを使い、会場の雰囲気を残しながら撮影します」のように、専門的すぎない言葉で十分です。
何枚くらい納品されますか?
目安を書きます。
「3時間撮影で150枚から300枚程度を目安にしています。ただし、進行内容、人数、会場の明るさによって変わります」のように、保証しすぎない書き方にします。
集合写真は撮れますか?
1.5次会では、集合写真の希望が多いです。
「全員集合写真、友人グループ、親族、幹事メンバーなどに対応できます。撮影タイミングを進行表に入れていただくとスムーズです」と書きます。
先行納品はできますか?
できる場合は、枚数と日数を決めます。
「SNSやお礼メッセージ用に、10枚程度の先行納品に対応できます。通常納品とは別オプションです」のように書くと、後から無理な依頼になりにくいです。
披露宴から1.5次会まで同行できますか?
対応できる場合は、拘束時間と移動を含めた見積もりにします。
披露宴本番の撮影を受けない場合でも、「披露宴後の移動から1.5次会までの同行撮影は相談可能」のように書くと、入口が広がります。
登録先を選ぶ時の比較軸
1.5次会撮影を受けたいなら、登録先や掲載先も選びます。
ウェディング寄りの依頼者がいるか
家族撮影だけの依頼者が多い場所では、1.5次会案件は出にくいことがあります。
ウェディング、イベント、パーティー、プロフィール、法人撮影などのカテゴリがある掲載先の方が向いています。
プランを細かく載せられるか
1.5次会撮影は、撮影時間と納品内容で料金が変わります。
2時間、3時間、半日、先行納品、延長料金を分けて載せられる場所が向いています。
事例を文章付きで載せられるか
1.5次会は、作例だけでなく、会場タイプや人数を説明した方が伝わります。
「レストランでの会費制ウェディング」「40名規模の少人数パーティー」「海外挙式後のお披露目会」のように、事例名を付けられる掲載先が合います。
FAQとレビューを見せられるか
1.5次会は初めて依頼する人が多いため、FAQとレビューが効きます。
暗所対応、集合写真、納品枚数、先行納品、延長、キャンセルを事前に見せられる場所を選びましょう。
カメラマン図鑑で1.5次会撮影を見せるなら
カメラマン図鑑では、プロフィール、プラン、事例、FAQ、レビューを分けて掲載できます。
1.5次会撮影を狙うなら、次のように整えます。
プロフィール
冒頭で、1.5次会、会費制ウェディング、少人数パーティーに対応していることを書きます。
「ウェディング撮影」とだけ書くより、具体的な言葉にした方が見つけてもらいやすくなります。
プラン
プラン名には、依頼者が検索しそうな言葉を入れます。
- 1.5次会 3時間撮影プラン
- 会費制ウェディング撮影プラン
- 少人数お披露目会撮影プラン
- 先行納品付き1.5次会プラン
プラン本文には、撮影時間、納品枚数、納期、交通費、延長料金、集合写真対応を書きます。
事例
事例には、人数と会場タイプを入れます。
「レストランでの1.5次会撮影」「ゲストハウスでの会費制ウェディング」「30名規模の少人数お披露目会」のように書くと、依頼者が自分に近い事例を見つけやすくなります。
FAQ
FAQには、暗所、進行表、集合写真、納品、先行納品、キャンセルを入れます。
質問に答える形で書くと、問い合わせ前の不安が減ります。
結婚式二次会の案件獲得については、別記事「結婚式二次会の撮影案件を増やすには?カメラマン向け集客と登録先の選び方」で解説しています。
結婚式二次会の撮影案件を増やすには?カメラマン向け集客と登録先の選び方 crdx.jp/blogs/wedding-after-party-photographer-jobs ウェディング前撮りへの広げ方は、別記事「家族撮影だけのカメラマンが、ウェディング前撮りに進出するには。和装と洋装で変わる準備と当日の動き方」で解説しています。
家族撮影だけのカメラマンが、ウェディング前撮りに進出するには?和装と洋装で変わる準備と当日の動き方 crdx.jp/blogs/wedding-pre-shooting-guide カメラマン図鑑では、1.5次会、二次会、前撮り、プロフィール撮影など、複数ジャンルの見せ方を確認できます。登録前に、作例や料金プランの見せ方を見てみてください。
出張撮影カメラマンを探す crdx.jp/photo よくある質問
1.5次会撮影は二次会撮影と同じ料金でよいですか?
同じにしても構いませんが、1.5次会の方が進行や撮影場面が多い場合は、少し高めに設定する方が自然です。
入場、乾杯、ケーキカット、スピーチ、集合写真、料理、装飾まで撮るなら、二次会より編集枚数も増えやすくなります。
披露宴撮影の経験がなくても受けられますか?
受けられる場合もありますが、イベント撮影や暗所撮影の経験は必要です。
1.5次会は披露宴ほど厳密ではない一方で、撮り直しができない場面があります。最初は少人数パーティーや二次会に近い会から経験を積むのがおすすめです。
1.5次会の作例がない場合はどうすればよいですか?
近い条件の作例で補います。
レストランイベント、企業パーティー、二次会、前撮りのカジュアルカット、集合写真などを使い、どの写真が1.5次会に近い作例なのか説明しましょう。
何時間プランを用意すべきですか?
まずは2時間プランと3時間プランを用意すると分かりやすいです。
1.5次会では3時間の方が余裕を持ちやすいですが、少人数や短時間の会には2時間プランも需要があります。
先行納品は必要ですか?
必須ではありませんが、あると選ばれやすくなります。
SNS投稿やお礼メッセージに早く使いたい依頼者がいるため、10枚程度の先行納品をオプションにしておくと便利です。
まとめ
1.5次会撮影は、ウェディング案件に入りたいカメラマンにとって現実的な入口です。
二次会より少しフォーマルで、披露宴より自由度が高い。だからこそ、プラン、作例、プロフィール、FAQを丁寧に整えることで、依頼者に選ばれやすくなります。
料金プランは、2時間、3時間、半日、先行納品などに分けると分かりやすくなります。作例は、新郎新婦だけでなく、ゲスト、会場、料理、装飾、集合写真まで見せましょう。
カメラマン図鑑に登録する場合は、プロフィール冒頭で1.5次会、会費制ウェディング、少人数パーティーへの対応を明記し、プランとFAQで不安を減らすことが大切です。